先日保育園に入って初めての運動会がありました。子供たちの頑張る姿を想像しただけでワクワクしていた私。でもその反面、身体が小さく体力的に差がある大士のことを考えると、少し不安でもありました。

 そんな複雑な気持ちでいた運動会前日、担任の先生が声をかけてくれました。大士の参加する種目は、ダンスやリレーなど合計5種目。練習では途中で嫌になってやらなくなってしまうこともあったそうです。でも、当日はみんなと一緒に参加できるように、そして大土自身が楽しめるようにと、色々考えてくれていました。

 なかでも3クラス合同のリレーでは、走るのが遅い大土と勝ち負けを気にする子供たちのことを考え、特別枠を用意。大士は同じペースで走ってくれるお友達と一緒に、第一走者として走ることになりました。

 これには本当に感謝。最後に先生から『何か要望はありますか?』と聞かれたので、途中嫌になって抱っこされても、コースアウトしても、最後は一人でゴールさせて下さいとだけお願いしました。

 お天気にも恵まれた運動会当日。障害物競走は先生にサポートされつつも、ちゃんと一人でゴールできたし、お遊戯ではみんなと一緒に最後まで踊れました。

 そしていよいよおおとりのリレー。バトンを手に持ち、よーいドン!のかけ声でスタート。気づくと子供たちから、そして観客席から『たいちゃんがんばれ~』と、沢山の声援がありました。その声援に笑顔でこたえながら自分のペースで走る大士。練習では途中で嫌になっていたトラック一周を走りきり、次の走者にバトンを渡すことができました。

 この運動会で、そしてこのゴールで、大士は大きく成長し、私は沢山の勇気と元気をもらいました。出来ないからといって諦めずにサポートしてくれた先生やお友達に、心からお礼を言いたいと思います。本当にありがとうございました!