この春、めでたく我が家の子ども達がひとつ上のクラスに進級し、ちょっぴりお兄さんお姉さんになりました。新しい年になるんだから進級するのは当たり前。と思う方もいるかもしれませんが、同級生のお友達と並ぶとカラダがだいぶ小さく、出来ることにも差がある大士が、みんなと一緒に進級できたことは、世間では当たり前のことでも、私にとってはとってもうれしいこと。こんな風に些細なことが大きな喜びになるのはダウン症の子を育てている特権と言えるかもしれません。

 さてさて、入園して1年4ヶ月になる保育園での生活。息子と娘にはたくさんのお友達ができ、色々な体験や経験を通して、大きく、のびのびすぎるくらい元気に成長しました。出来なかったことが少しずつできるようになり、集団生活の中で身についてきたこともたくさんあります。子ども達に身についた習慣の中で、私も見習わないと…と思っているのが、手と手を合わせるという習慣。保育園がお寺と隣接した仏教保育ということもあり、子ども達にとって手を合わせるということは、ごくごく自然なことになっています。宗教的で難しく考える方もいるかもしれませんが、手を合わせるということは、色々なことに『感謝する』ということだそうです。いただきますやごちそうさまの時に手を合わせるのは、食材や料理を作ってくれた人への感謝、仏壇やお墓の前で手を合わせるのは、ご先祖様から命がつながり、今自分がここにいることへの感謝。大士にその意味がどこまで理解できているのかはわかりませんが、お参りの時に誰に言われるでもなく手を合わせ、深々と頭を下げる姿を見ると、自分の子どもながら感心してしまいます。
 
 手を合わせる=色々なことに感謝する。日常生活の中で実際に手を合わせるということはあまりないかもしれません。でも、私も普段から感謝の気持ちを忘れず、子ども達を見習って心の中でしっかりと手を合わせていきたいなと思います。