この原稿を書く少し前に関東地方が梅雨入りしました。毎日スッキリしない天気が続いて洗濯物は乾かないし、雨が降ると保育園の送り迎えはいつもの倍時間と体力を使い、朝からグッタリ。休みの日が晴れれば『今日はどこにお出かけする?』とルンルン気分になるけど、雨が降っていると出かける気にもならず、家でダラダラ。なんとなく憂欝なまま1週間が終わっていくというのが、我が家のパターンでした。

 でも、考え方を少し変えれば、雨の日だからこそ出来ること、1日家にいるからこそ出来ることって色々ありました。そのひとつが、子どもと一緒にお料理すること。

 子ども達もちょっとずつお兄さん、お姉さんになり、今はお手伝いしたい盛り。それでなくても食いしん坊の大士は、私がご飯の支度をしていると後ろをついて回り、狭い台所をウロチョロしています。時間に追われながら支度をしている時は、つい『危ないからあっち行ってなさい』と言ってしまいますが、1日家にいるとなると時間を気にすることなく、子どもと楽しんで料理することができます。

 日曜日、『今日はアンパンマンのパンを作ろうね』と私が言うと『やった~!!』と飛び跳ねる子ども達。エプロンをつけてあげると、早速道具を出してきたり、材料を運んでくれたりと、やる気満々です。ボウルにそーっと材料を入れて、よーく混ぜ混ぜ。おいしくなれって言うと、とってもおいしくなるんだよ。と言うと、大士はかたことではありますが『(おいしく)な~れ』と繰り返し言っていました。

 今回使ったパンケーキが作れるおもちゃ、レバーを回すと中の材料がぐるぐると混ざっていくのですが、このレバーを回すのも普段使わない手の動き、腕の動きのようで、療育の面からもいいことだそうです。
 
 子ども達は喜ぶし、おいしいパンケーキは出来るし、療育にもなっちゃうし、一石三鳥!
 
 これから雨の日のおやつはアンパンマンのパンケーキになりそうです。