『1000分の1の個性』ちゃりんこリエの育児大奮闘記
↑ クリックすると『1000分の1の個性』ちゃりんこリエの育児大奮闘記トップページに戻ります。
第40章 お約束
お手手をつなごうね
買い物や遊びにいくと、チョロチョロと走り回り、いつの間にかいなくなる、我が家のチョロ太こと大士くん。最近迷子の常習犯となりつつあります。はじめて迷子になったのは忘れもしない水族館。人はいっぱいだし、水槽はあるし、近くにエレベーターはあるし、いなくなった時は冷や冷やで泣きそうになった私。当の本人はというと、用務員のおじさんと遊んでいたらしく、何事もなかったかのようにへらへらと笑っていました。その後も続いた彼の犯行。ショッピングセンターではちょっと目を離したすきにいなくなり、探したすえに見つけたのはゲームセンター。お金を入れて動くパスに乗り、ハンドルを握ってやっぱり笑っていました。
迷子になって泣くタイプと、平気で遊んじゃうタイプ。泣いていれば迷子だとわかって声をかけられるけど、大士はどうやら後者のようで、本当にやっかいです。
度重なる迷子をふまえ、お出かけの時は名前をつけたり、リュックを背負わせ遠くにいかないようにリードを引っかけたりしていますが、いつも心がけているのは車から降りるときのお約束。
『ママとちゃんと手をつなぎます』
『スーパーでは走り回りません』
そう話すと、元気よく手をあげて『ハイっ!!』と、返事をする大士。でも…好奇心旺盛な4才の男の子はそんな都合よくお約束を守ってはくれません。つないでいた手をふりほどき、商品を手に取り1人でレジへ持っていく大土との戦いが続くなか、今日は逃がさないぞ~と思い入った近所のスーパー。珍しく手をつなぎゆっくり歩く大士に、やればできるじゃんと思ってふと見ると…もうひとつの手は、なぜか見知らぬお婆ちゃんとつながれていました。『坊ちゃん可愛いね~』と言われるとニコニコ笑う大士。ちょっとちょっと!と突っ込みたくなりましたが、手をつなぐ約束と、お婆ちゃんの手を取り走り出さなかったこと、そして大士とお婆ちゃんの笑顔に、思わずこっちまで笑顔になってしまいました。
ちゃりんこリエ
2005年~2007年までサクラサクライフに籍を置いていた敏腕編集部員。現在、夫と子供(2人)とともに、まったりとした生活を送っている。