いつも大士についてこのコラムを書いていますが、今月の主役はちょっと視点を変え、先日誕生日をむかえ3才になった大士の妹、通称はーちゃんのことを書きたいと思います。

子育てに悩みはつきもの。それは障がいがあろうとなかろうと、どんな子にもあるものだと、ダウン症のお兄ちゃんと健常児である妹を育てている中で最近しみじみ感じている私。

我が家の場合、ゆっくりと育つダウン症の大土は健常の子よりも色々なことが出来るようになるのに時間がかかります。とくに大土は言われていることを理解は出来るものの『話す』ということに関しては苦手で、ことばに関してはまだ1~2才くらいの発達です。それに比べて3才の女の子はよくしゃべることしゃべること。本当におませさんですね。

少し前まではなかなかことばが出ない大土に悩んでいましたが、今は娘のことばが出るがゆえの悩みが出てきました。


同性である悩み、そして楽しみ


3才の女の子のすごい所。それは話の内容と観察力。3才とはいえ、やっぱり『オンナ』なんです。

私が『お片付けしなさい』と言うと『たいしくんあそこにオモチャ入れてきて~お願いね』と、ことば巧みにお兄ちゃんをあやつり、かと思えば大士が頑張って話そうとしているのに『ウルサイ!だまって!!』と言ったり。私が怒ると『だって…』と言い訳して『ママは怒んないほうが可愛いよ』と返してくる。

冷静になれば思わず笑ってしまうようなことですが、日常生活の中で娘から出てくる一言一言にイラッとしてしまうことが多くなり、それが態度にも出てしまうようになってしまいました。

必要以上に怒ったあとは自己嫌悪におちいり後悔しまくる私。そんな時『ママが笑うと、はーちゃんもたいしくんもパパもみんなニコニコ笑うんだよ』と娘が言ってきました。まさしくその通り。おませな3才に励まされ、女同士の会話を楽しみにかえていきたいと思う母なのでした。