最近大士を見ていてちょっと驚いたことがあります。それは自分で見て、考えて、行動するようになったこと。

 たとえば先日産まれた末っ子のオムツがくさいな~と私が言った時。振り向くと大士の両手には、オムツ、おしり拭き、ビニール袋のおむつ替え3点セットがありました。お~すごい!言われなくても出来るじゃん!!と感心していると、今度はビニール袋をあけようとしているけどなかなか開かない犠子。どうするのか見ていると、どこで覚えたのか指をぺ口ッとなめて袋をあけていました。そう、スーパーでよくビニール袋があかない時にやるアレです。おばちゃんのように指をなめてもなかなか袋が聞かなかったようで、大士の指は、どんどんペロペロされ、どんどんベタベタになっていきました。

 その他にも幼稚園に行くときにバックの中を見て、入ってないものがあれば自分で入れようとしたり、パパの手が汚れた様子を見ただけでティッシュを渡したり、何かと気がきく大士。

 新しく入った幼稚園では自分のロッカーやげた箱をすぐ覚え、さらにはお友達のロッカーまで覚えてお手伝いする姿も見られるそうです。

 『○○しなさい』と言われてやるのではなく、こうして自分で行動するようになったのは、観察力と共に大土自身の考える力がついてきたんだと、何気ない日常生活の中で成長を実感しました。

【見てます、見られてます。】

 ダウン症の子は聞いて理解するよりも、見て理解することのほうが得意だと言われています。大士も言って聞かせるよりも、実際に自分の目で見たことのほうが理解するし、覚えも早いようです。

 色々なことを見て覚え、成長してくれるのは嬉しいのですが、そんな大士だからこそ気をつけなくちゃいけないのは、いいことも、悪いことも全部見てるし、私たちは見られてるってこと。

 ついついやっちゃうケーキのフィルムについてるクリームをなめるのも、足でドアを閉めちゃうのも、よ~く見てます。いいお手本になるには、私自身気をつけなくちゃいけないことがいっぱいです…。