私は自分の子どものことをどれくらいわかつてあげられているんだろう。自分の子どもだもん、何だってわかる!で100%?だいたい理解してるかな!?の50%?今の私的にはあまりわかつてあげられてないかも…で30%くらい。約10ヶ月の間私のお腹の中で育ち、一心同体で生活してきたひとつの命も生まれてしまえば立派なひとりの人間。小さな子どもでも色んな思いを胸に秘めているんだと気づかされた、あるキッカケがありました。

 先日幼稚園で行われた保護者参観。恥ずかしく泣いてしまった妹のはーちゃんとは逆に、いいところを見せようとはりきる大士。教室ではきちんと座って先生の話を聞き、お友達と並んでハーモニカを披露してくれたり工作をしたり、ボール運動もみんなと同じように取り組んでいました。新しい環境にも慣れ、お友達と同じように上手くできなくても大士なりに頑張っている姿に感心したのですが、私たちにかっこいい姿を見せたかったんだろうな~くらいにしか思っていませんでした。でもその後、先生から私もパパもビックリの事実を聞くことになりました。

 親子でのボール運動が終わり、子ども達だけで教室に戻ったあとのこと。みんなでおやつを食べた後に先生から『大士くん、今日はとっても頑張ったね!』と声をかけられると、今まで見たこともないような大泣きをしたそうです。きっとはりつめていた緊張の糸がふっと切れたのでしょう。

 普段の活動では上手く「まりつき」が出来ないと座り込んだり、先生に甘えっぱなしだった大士。身体の成長や体力的な面で見ても、同学年の子と全く同じように活動するのは少々難しいのですが、参観日は先生達もびっくりするくらい頑張っていたんです。その泣いちゃうくらいの頑張りはきっと私たちの想像以上のものだったんだと思います。

 お調子者でイタズラ好きだけど、実は頑張り屋さんでとっても繊細な心の持ち主だった大士。そんな息子がとても愛おしく思え、私の知らないところで目には見えないものもしっかり成長していることを感じた一日でした。