私は今モーレツに悩んでいます。その悩みのタネは息子の小学校選び。

 就学に向けての選択肢は3つあります。普通小学校か特別支援学校、あとは就学猶予というものを使って小学校への入学を遅らせるか。

 この就学猶予というのは何らかの理由で発達が遅れている子が小学校に通う年齢になっても発達の程度によって学校に通わないことを認める制度。私自身、今回就学先を考えている中で初めて知りました。

 成長がゆっくりで色々なことが出来るようになるには時聞がかかる大士。でも、時間をかければどんなことでも出来ないことはないと私は信じています。その大士が果たしてこのまま小学校に入学していいのか。それとももう1年幼稚園で生活し、出来ることをもっと増やしてから入学させたほうがいいのか。

 実例がなく認めてもらうには色々な問題がありましたが、初めは就学猶予を使うことを考えていた私達。でも肝心なことを忘れていました。それは大士本人の気持ち。

 『小学校に行きたい?それとももっと幼稚園にいたい?』その問いかけに大土は『がっこう!』とはっきり答えました。

 それを聞いて就学猶予の選択はなくなり、残すは地元の普通小学校か支援学校にするか。どちらの学校にもそれぞれの良さがあります。普通小学校では周りの刺激を受けて社会性を伸ばせるし、他の子もダウン症である大士と生活することで社会には色んな子がいることを自然と分かってくれると思います。ただ、通うとなると私が学校に行き、ついていないといけないこともあり、幼稚園に通う娘とまだ1才にならない娘のことを考えると家族への負担が大きくなります。
 
 支援学校では1クラス10人以下の生徒数に対して先生が2~3人つき、手厚い指導を受けることができます。私がついていかなくてもバスで通学するので負担はだいぶ軽くなりますが、健常児との関わりが少なくなるのも事実です。

 今まで保育園や幼稚園に通いお友達の刺激をいっぱい受け、色々な子との関わりで大きく成長してきた大士。そんな大士のいい所を伸ばすためにはどうしたらいいのか。
 
 本人だけのことを考えると普通小学校だけど、家族への負担や成長するペースを考えると支援学校。まだまだ答えの出せない小学校の選択とランドセル選び。今後もこのコラムで経過をお届けしたいと思います。