Dr.Classyのかってに!ドクターズチェック
↑ クリックするとDr.Classyのかってに!ドクターズチェックトップページに戻ります。
Vol.15
「運動のために毎日歩いてます」「歩くのは、あまりいい運動になっていませんよ?」
最近は、メタボという言葉もすっかり浸透したようです。高血圧や糖尿病といった成人病の患者さんも多く、内科の先生から運動するように指導されている方も多いです。でも、腰痛や膝痛がある場合、運動をすることで、かえって症状が悪化することも。例えば、ラジオ体操やウォーキングも、万人の方にお薦めできるわけではありません。一般に、やって痛みがひどくなる運動は、しないことが原則です。 「歩かないと筋肉が衰えて歩けなくなるのでは?」とおっしゃる方がいますが、実は歩いても、筋肉はなかなかつきません。手術後のリハビリも、筋力をつけるためには、歩行量を増やすのではなく、筋力トレーニングが主です。NHKの「ためしてガッテン」でも、歩け歩け組は筋肉が増えず、筋トレ組は増えたという実験結果でした。 「ダイエットのためにウォーキングを始めようと思っています」という方も、よくいらっしゃいます。残念ながら、歩いても、思ったほどカロリーは消費されません。昔、キャラメルの宣伝で「一粒300メートル」と言っていました。つまり、キャラメル一箱食べたら3キロ歩かないと、食べた分のカロリーを消費できないということです。人間の体はかなり省エネなので、ダイエットには、正しい食習慣の方が有効です。 私自身、子供の頃はクラスで一番太っていました。大学受験の頃、毎日勉強でつまらなかったので、ダイエット本を片手に、半年で28kgの減量に成功しました。今は一般的になっていますが、毎日食事日記をつけ、体重を計ってグラフにするという方法です。これだと、今までの悪い食習慣が自覚できるので、再発も少ないです。減量後は、運動会でいつもビリだったのが、走るのも速くなり、人と同じに動けることがどれだけ大切かを知りました。私が整形外科を選んだ原点の一つです。 腰痛や膝痛の患者さんに、「体重を減らしなさい」と言うのは簡単ですが、かなり難しいのは私自身よく知っています。すぐできて簡単なのは、持ち歩く荷物を減らすこと。また、落差が付くと、同じ体重でも足腰の負担が増えるので、階段や坂の下りは避けることをお薦めします。あと、筋力をつけるには、痛みを我慢して歩くよりは、筋トレの方が安全で確実です。
Sakurasaku診療所
- 足趾に物を落としたり、きつい靴で起こる、「爪下血腫」
足の爪の上に重い物を落としてしまったり、きつい靴を履いて運動したりすると、爪の下で内出血を起こします。爪自体硬いですし、さらにその下には硬い骨があるので、内出血の逃げ道がありません。このため、中の圧力が高くなり、眠れないくらい痛い夜を過ごした後、翌日になって受診するという方が多いです。
治療としては、爪に穴を開けて中の血を抜くと、痛みが急に軽くなります。爪に穴を開けるときには、針をクリクリと回す方法と、ライターで真っ赤に焼いたクリップなどで、一気に爪を溶かす方法があります。(昔、自分がなったときには、「勉強になるから」と研修医に処置をやらせました。内心ビクビクしましたが…)
-
よくある質問
- 爪に穴を開けるとき、痛くないですか?
- 思ったほど痛くありません。
- 何か検査は必要ですか?
- 指の骨折を合併していないかどうか、レントゲンを撮ります。
- その後はどうなるのですか?
- 最初は爪がグラグラします。その後、しばらくは色や形が悪い爪がゆっくり伸びてきます。
2008-SAKURASAKU Life 7月号掲載
くらっし~先生こと・・・
水戸赤十字病院第一整形外科部長
倉茂聡徳 先生
- 日本整形外科学会
(専門医、脊椎脊髄病医、認定リウマチ医) - 日本足の外科学会
- 日本交通医学会
- 日本靴医学会
- 日本フットケア学会
日赤病院
〒310-0011
水戸市三の丸3丁目12番48号
