Dr.Classyのかってに!ドクターズチェック
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Vol.17
「何針縫いましたか?」
傷を縫合した後に、患者さんからよく訊かれる質問です。他の人に自分の傷の大きさを説明する時の目安にしたいのだと思うのですが、実は傷の大きさと何針縫ったのかは、あまり関係がありません。 例えば、同じ5cmの長さの傷でも、顔の目立つところなら細い糸で10針縫うかも知れませんし、太ももなら太い糸2針で終わらせることも。また、ケガでできたジグザグの傷と、手術でまっすぐ切った傷を縫うのとでも違ってきます。 傷の深さによっても変わります。よほど浅い傷でない限り、皮膚だけでなく、中も縫っています。人の体には、深さによっていくつかの層があり、この層がなるべく整うように縫った方がよいのです。また、深い傷なのに表面だけ縫うと、奥に血溜まりができて感染の原因になりますから、深いところから層を合わせて縫うことで、隙間を無くしておきます。なので、表から見える糸の数だけでは、本当は何針縫ったかはわかりません。 縫い方によっても、何針かが変わります。皮下を波のように縫う方法なら、どんなに長い傷でも糸は一本。テープで表面を留めるだけの方法なら0針です。 糸にもいろいろ種類がありますが、吸収糸というのがあります。いわゆる「溶ける糸」です。特に皮下など、いつまでも残っていると外から結び目を触れたり、糸の色が透けて見えたりして困る層を縫う時などに使います。この糸は、しばらくすると溶けていきますから、時間によって体内に残っている糸の数も変わってきます。 ということで、あまり意味がないので、私は何針縫ったか数えていません。たまに、毛が生えるところを黒い糸で縫った時、抜糸までに毛が伸びると糸を取り残すおそれがあるので、何針縫ったか記録しておくことはありますが。 そもそも、何故、何本ではなく何針と数えるのでしょうね?最近は、皮膚はステイプラー(いわゆる商標名「ホチキス」です)で縫うことも多いですが、これなどは正しく「針」ですけどね。
Sakurasaku診療所
- 手術をするかしないか、医者の間でも意見が分かれる、「アキレス腱断裂」
青壮年の方がスポーツをしている時などに、「誰かに踵を蹴られたような感じがした」と言って受診することが多いです。診ると、つま先立ちができなくなっています。
治療には、手術をする方法としない方法があります。どちらも固定期間やリハビリ期間、その後の成績にあまり大差がないので、患者さんの状況や担当医の考え方などで、治療方針が分かれます。
私は、受診するまでに数日たって腱の断端が離れてしまった場合や、スポーツをするので復帰に確実を期したいという方、再断裂した方などには、手術をお薦めしています。それ以外ですと、患者さんとの相談次第で決めています。
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よくある質問
- 治療の際の注意点は?
- 手術してもしなくても再断裂のおそれがあります。固定するので、エコノミークラス症候群を生じることもあります。
- 手術の利点は?
- 直接アキレス腱を縫うので、確実性があります。再断裂のおそれも、やや少ないです。
- リハビリはどのくらいかかりますか?
- しっかり運動できるには、半年はかかります。手術によっては、少しリハビリを早くできます。
2008-SAKURASAKU Life 10月号掲載
くらっし~先生こと・・・
水戸赤十字病院第一整形外科部長
倉茂聡徳 先生
- 日本整形外科学会
(専門医、脊椎脊髄病医、認定リウマチ医) - 日本足の外科学会
- 日本交通医学会
- 日本靴医学会
- 日本フットケア学会
日赤病院
〒310-0011
水戸市三の丸3丁目12番48号
