Dr.Classyのかってに!ドクターズチェック

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Vol.22

「つま先トントン」ではなく、「かかとトントン」だそうです。

昨年の秋、靴医学会に行ってきました。医療関係者以外に、靴屋さんも参加する学会なのですが、そこで靴の正しい履き方についてのお話もありました。
日本人の靴の選び方には、傾向があるそうです。成人では、男性は大きめ、女性は小さめの靴を選ぶことが多く、子供の靴は、脱着が素早くできるものが選ばれやすいそうです。朝起きてから夜寝るまで、一日中靴を履きっぱなしの欧米とは違って、日本では靴の脱ぎ履きが多いので、他の子に遅れないように、との親心で選ぶためでしょうか?
靴の履き方のビデオも上映されましたが、立ったまま履いて、つま先トントン、という子供が多いです。中には、かかとを踏みつぶして、スリッパのようにしている子供もいました。
実は、靴のかかとは非常に重要な部分で、特に子供用では、しっかり立てるように頑丈に作ってあります。ここに自分のかかとをしっかり入れることが大切なので、靴はむしろ座って履いて、かかとをトントンするのが正しい履き方とのことでした。
もちろん、私もなるべくこの方法で靴を履くようにしています。また、一番足にフィットすると言われるヒモ靴にしていますが、宴会で座敷に上がったり下りたりする時には時間がかかるので、いつも店を出るのが最後になってしまいます・・・。
一般の日本人が靴を履くようになったのは戦後のことだと言われているので、まだまだ欧米並みの靴文化は定着していません。以前、イギリス人の患者さんが入院した時、当然のように自分専用の靴べらを持参してきました。文化の違いを見せつけられた感じがして、妙なところで感心してしまいした。
もちろんマネばかりではなく、日本に合った靴文化が育っていくのがよいと思います。靴そのものではないですが、日本人の素晴らしい発明として、足袋や5本指の靴下があります。普通の靴下は、少しだけですが、外反母趾になるようにしめつけるそうです。足袋や5本指靴下はその逆で、「一種の矯正装具だ」、と言う先生もいるくらいです。
仕事柄とはいえ、あまり人の足元を見ていると怒られるかも知れませんが・・・。

Sakurasaku診療所
転落で落ちて後遺症が残りやすい、「踵骨骨折」

高いところから落ちて「かかと」をついた時に起こる骨折です。骨粗鬆症だと、低い椅子や縁側から落ちたくらいで骨折することもあります。

破裂するように折れることが多く、隣の骨とのかみ合わせがずれたり、そばを通る神経や腱を押したりして、痛みやしびれが出ます。

早期に徒手整復や手術で正確な形に戻すのが大切ですが、それでも完全には治りにくいです。

後遺症が残ったら、症状に応じて治療を追加します。

よくある質問
最初はどんな治療をしますか?
骨を両側から押したり、手術で整復して金具で固定したりします。
どんな痛みが残りやすいですか?
デコボコ道を歩く時、足首より少し下に痛みが出ることが多いです。
どこがしびれますか?
足裏がしびれることが多いです。

2009-SAKURASAKU Life 3月号掲載

くらっし~先生こと・・・
水戸赤十字病院第一整形外科部長
倉茂聡徳 先生

  • 日本整形外科学会
    (専門医、脊椎脊髄病医、認定リウマチ医)
  • 日本足の外科学会
  • 日本交通医学会
  • 日本靴医学会
  • 日本フットケア学会

日赤病院
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