Dr.Classyのかってに!ドクターズチェック

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Vol.23

この注射は、もまなくていいんですか?

打った後にもんでいただく注射は、たいてい筋肉内注射です。これは、注射の濃い薬液が一カ所にとどまると、その周辺の筋肉が部分的に死んでしまうので、それを防止するために、もんで早く薬を散らします。逆に、静脈内注射など血管内に注射した場合には、もむとかえって止血が遅くなり、皮下出血が多くなってしまいますから、もんではいけません。
注射にも、部位や症状に応じていろいろな手技や薬がありますが、みなさんが一番気になるのは、痛い注射と痛くない注射ではないでしょうか?
人間の皮膚の表面には、いろいろな感覚を感じるセンサーがあります。そのうちの痛みを感じるセンサーに針が当たると痛いので、たまたまそれがない所を刺すと、「あれ?今日の注射は痛くない!」となります。残念ながら、この痛みセンサーは目には見えないので、ちょうどそこに当たってしまえば、「今日はやたらと痛い!」となってしまうことも…。痛みセンサーが多いところと少ないところがあるので、刺す場所によっても痛みが異なります。手のひらや指先はやたらと痛いし、背中や腰はそれほどではありません。
また、血管内や関節内注射は、もともと隙間があるところに薬を入れますから、大量に注射したり、しみるタイプの薬を入れたりしなければ、刺された時は痛みますが、薬を注入する時はあまり痛くありません。反対に、皮下など、もともと隙間がないところに薬を入れる場合には、刺された時も痛いでしょうが、その後に薬が入る時も、空間がないところを広げられますから、痛いです。
毎日のように患者さんに注射をしている私ですが、自分自身が注射されるのは、もちろん好きではありません。ですが、必要な時には同僚にしてもらっています。自分でできる注射は自分でやってしまいますが、痛いものは痛いですよね・・・。ちなみに、今まで受けた中で一番痛かったのは、ガンマグロブリン注射です。肝炎の患者さんの手術中、自分の指を針で刺してしまい、自分自身も肝炎にかかる危険があったためにやってもらいましたが、あれは痛かった…。

Sakurasaku診療所
足の切断のおそれもある、「糖尿病」

糖尿病は、実は血管が壊れる病気。血管が細い目の網膜や、血管の固まりのような腎臓の他、手足の神経に栄養を送る細い血管もやられやすいです。このため、失明したり、腎不全になったり、手足がしびれたりします。

特に足のしびれが悪化すると、例えば釘を踏み抜いても痛みを感じなくなってしまい、知らない間に足が腐っていた、ということも。これは極端な例ですが、深爪や靴のこすれで感染し、切断にまで至る方は大勢います。

欧米では、糖尿病で入院する患者さんの半分は、切断手術を受けるためです。アジアでも急増中です。

自覚症状がないと放っておかれがちですが、症状が出てきた時には相当進行しています。早めに内科を受診し、適切な治療を受けて下さい。くれぐれも、整形外科で切断するようなことにならないことをお祈りします。

よくある質問
切断にならないようにするには?
糖尿病をしっかりコントロールし、裏側や指の股まで、毎日足を見て下さい。
その他にはありますか?
靴も、履く前にゴミや縫い目のほころびがないか確認して下さい。
切断したら義足ですか?
糖尿病は傷の治りも悪く、義足が当たって再感染、再切断のことも。義足の使用も簡単ではありません。

2009-SAKURASAKU Life 5月号掲載

くらっし~先生こと・・・
水戸赤十字病院第一整形外科部長
倉茂聡徳 先生

  • 日本整形外科学会
    (専門医、脊椎脊髄病医、認定リウマチ医)
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  • 日本フットケア学会

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