Dr.Classyのかってに!ドクターズチェック
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Vol.24
「ヒザの水を抜くと、クセになるんでしょ?」、 「ヒザが痛いから、水を抜いて下さい」
よく、こうおっしゃる患者さんがいます。
実は、ヒザの中には誰でも水が入っています。これは、赤ちゃんでもスポーツ選手でも同じこと。ヒザの中では、太モモとスネ、お皿の骨の表面に軟骨があり、この軟骨がツルツル滑るので、痛みもなくスムーズに動きます。この水、関節液と言いますが、軟骨の栄養になったり、潤滑剤の役割もあります。関節液は、毎日のように古い物は捨てられ、新しい物が足されることで、一定量を保っています。
ところが、年を取って軟骨が減り、ヒザの中がガリガリいうようになったり、ケガでヒザを痛めると、関節液が普段よりもたくさん作られます。これが、いわゆる水がたまった状態。機械の歯車がギシギシ鳴るようになったら人間が油を差しますが、ヒザは自分で油を差しているようなものですね。つまり、水自体が悪さをする原因ではなく、痛いのを自分で治そうとした結果として、水がたまるのです。なので、いくら水を抜いても、ヒザの中の悪い状態が治らない限り、すぐに水がたまってしまいます。反対に、ヒザが治れば、水は抜かなくても元の量に戻ります。
というわけで、「水を抜くとクセになる」というのは間違いですし、「水を抜けば痛みが治る」というわけでもありません。あまりに水がたまっていると、腫れぼったさや重い感じがするので、水を抜くと一時的に改善するかもしれませんが。
ここまでは、老化やケガによるヒザの痛みの話です。中には、リウマチや痛風、感染など、水そのものの中にヒザを痛める物が含まれている病気があり、この場合には水を抜くことが治療にもなります。
水を抜く時には、吸い込まれた組織がフタをしてすぐに詰まってしまうため、注射だけの時よりも太い針で刺しますから、よけいに痛そうです。なので、必要ない時には、無理に抜かないようにしています・・・。
Sakurasaku診療所
- 足の小指の付け根が痛くなる、「内反小趾」
親指の付け根が出っぱって痛くなる外反母趾は有名ですが、これはその小指版。外反母趾を合併していることも多いです。
小指の付け根の骨が大きかったり、小指に続く甲の骨が外向きだと、靴を履いた時にぶつかって痛くなり、タコや水のたまった袋ができたり、指先に行く神経が押されて小指がしびれることもあります。
治療は、靴を変えたり、クッションで当たりを減らします。痛みが強い場合には、湿布や塗り薬、内服薬を使いますが、それでもダメな時には手術をすることもあります。
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よくある質問
- クッションはどんなものですか?
- コンニャクやスポンジ状のもので、靴屋さん、ホームセンター、ドラッグストアでも見かけます。
- どんな手術をするのですか?
- 小指の骨を切って矯正します。同時に外反母趾の手術をすることもあります。
2009-SAKURASAKU Life 6月号掲載
くらっし~先生こと・・・
水戸赤十字病院第一整形外科部長
倉茂聡徳 先生
- 日本整形外科学会
(専門医、脊椎脊髄病医、認定リウマチ医) - 日本足の外科学会
- 日本交通医学会
- 日本靴医学会
- 日本フットケア学会
日赤病院
〒310-0011
水戸市三の丸3丁目12番48号
