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Vol.26

ギプスを切る時、 皮膚も切れたりしないですか?

ギプスはドイツ語で石膏のこと。これを包帯にまぶしたのがギプス包帯です。骨折などの時、水に濡らして患部に巻くと固まるのは、ご存じの通り。
最近はほとんどプラスチック・ギプスになって、石膏のギプスはあまり使われなくなりましたが、装具の型どりや子供の足の矯正の時などは、プラスチックよりもぴったり合うので、今でも石膏が使われています。
さて、ギプスを切る時の話ですが、実はあの電ノコのような刃は回転しているのではなく、左右に細かく振動しているだけ。なので、振動に合わせて動く皮膚は切れず、固いギプスだけが切れるようになっています。ですが、足首など、すぐ下が骨で動きにくい皮膚は、切れることがあるので注意が必要です。また、切る時には摩擦で熱が出るので、ヤケドすることがあります。
小さいお子さんは、あの機械の音を聞くだけで、「やめろ、ショッカー!」状態になり(ちょっと古いですね・・・)、怖くて泣いてしまいますが、動くとかえって危険。なので、刃を自分の指に当てて、「ほら、切れないでしょ?」とやってみせることもあります。高振動で音がしないタイプの機械もありますが、その分、発熱がすごいので、冷却剤のスプレーを吹き付けながらでないとヤケドさせてしまいます。
最近は、様々な色のギプスがあります。昔読んだ整形外科の雑誌のコラムに、赤と白のギプスを巻いて、紅白シマ模様にする方法が載っていました。ノリのいい患者さんの承諾を得て、一度試してみたことがあります・・・。
ギプスが、お友達や家族の方の励ましの声で寄せ書きのようになっている時は、何だか微笑ましくて、メッセージの部分を切ってしまうのがもったいないくらいのこともあります。記念に持ち帰る方もいますね。

Sakurasaku診療所
自転車の後ろに乗っていて起こる、「スポーク外傷」

自転車で二人乗りをしている時、後ろに座っている人の足がスポークに巻き込まれて起こるケガです。

かかとが巻き込まれる場合と、つま先が巻き込まれる場合がありますが、かかとの方が多いようです。皮膚が剥けてしまったり、骨折を伴うこともあります。右はチェーンカバーがついているので、ケガするのは、たいてい左です。

踵の皮膚は血流が悪くて治りにくく、それでいて体重を受ける丈夫さも必要です。皮膚移植するほど重症の時は、もはや整形外科だけでは対応できないので、形成外科に紹介しています。

これからの季節、暑いと素足にサンダル履きになる機会も多いと思いますが、くれぐれもご注意下さい。二人乗りしなければいいのでしょうが・・。

よくある質問
どんな治療をするのですか?
軽症の場合には縫合や創処置をし、骨折があればその治療もします。
植皮はどんなことをするのですか?
ご自身の他の部分の皮膚を使ったり、血管を付けた皮膚を植えたりします。

2009-SAKURASAKU Life8月号掲載

くらっし~先生こと・・・
水戸赤十字病院第一整形外科部長
倉茂聡徳 先生

  • 日本整形外科学会
    (専門医、脊椎脊髄病医、認定リウマチ医)
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日赤病院
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