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Vol.31
「整形外科で鼻を高くする手術!?美容整形と整形外科は全く違います」
先日、容疑者が鼻を高くする手術などを受けて、人相を変えて逃亡していた事件がありました。NHKのニュースでも、「整形外科で手術した」と報道していました。
ですが、今まで勤務していた病院の整形外科で、鼻を高くしたりする手術は、見たこともなければやったこともありません。整形外科は、骨や関節、筋肉、脊髄や末梢神経を扱う科ですし、基本的には首から下の診療を行います。
以前、初診の若い男性が、モジモジしながら「包茎手術をして欲しいんですけど…」とおっしゃったことがあります。雑誌などで「美容整形」の広告を見て、整形外科で手術するものだと思ったのでしょう。その方には、泌尿器科を紹介しました。
世間で言われている「美容整形」は、正しくは「美容外科」だと思います。私の感覚で一番近い科というと形成外科ですが、こちらの科も、事故やケガの跡を再手術して目立たなくしたり、皮膚が無くなってしまったところに皮膚移植をしたり、中には顕微鏡の様な器具を使って、細い血管や神経を縫合したりする先生もおられるというように、どちらかというと繊細な手術をする科で、美容外科と全く同じではありません。
そもそも、美容外科での治療は、多くが自由診療でしょう。つまり、一般に病気やケガをした時に皆さんが受診される保険診療ではなく、自費で、価格設定は病院がします。
鼻を高くしたりするのは、けがや病気以外では保険診療の対象外で、保険証の提示が不要でしょうから、容疑者が偽名を使っていても、手術を受けることができたのでしょう。
保険診療では、全国どこの病院でも、同じ手術を受ければ同じ料金と決められています。もちろん、入院期間その他で全体の入院費用には差が出るでしょうが、一つ一つの治療や検査については、一律の値段。同じ手術なら、大学教授がやっても研修医がやっても同じ値段とは、日本の医療は良いのか悪いのか、よくわからないですけどね?
というわけで、テレビによく出てくる、高級車に乗って豪邸に住んでいるセレブの医師は、たいてい「美容外科」です。残念ながら、整形外科ではありません。
Sakurasaku診療所
- つま先をついて転んでから足の甲が痛い、「リスフラン靱帯損傷」
- リスフランはナポレオンの軍医だった人で、戦争の時に足の切断術を多くしたために、足の甲の関節として名前が残っています。 つま先を強く着くと、第1趾と2趾の付け根よりも足首よりにある、リスフラン靱帯が損傷し、体重をかけると痛みが出ます。 骨折を伴っている時にはまだ分かりやすいのですが、骨折がない場合には、体重をかけた時とかけない時や、けがをしていない方のレントゲンも撮って、比べてみないとわからないこともあります。 治療は、早期に診断がついた軽症例ではギプス固定ですが、重症例や時間が経ってしまった例、ギプスで治りきらない場合、早期にスポーツ復帰を希望する場合などには、手術を行います。
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よくある質問
- ギプスはどのくらい付けているのですか?
- だいたい6週間位で、途中から荷重を許可します。
- 手術はどんなことをするのですか?
- 早期であれば、小さな傷でネジを使って骨を固定します。
- 他にはどんな治療がありますか?
- 時間が経ってしまった例などでは、関節固定術を行います。
2010-SAKURASAKU Life 1月号掲載
くらっし~先生こと・・・
水戸赤十字病院第一整形外科部長
倉茂聡徳 先生
- 日本整形外科学会
(専門医、脊椎脊髄病医、認定リウマチ医) - 日本足の外科学会
- 日本交通医学会
- 日本靴医学会
- 日本フットケア学会
日赤病院
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水戸市三の丸3丁目12番48号
