Dr.Classyのかってに!ドクターズチェック
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Vol.34
「人工関節の手術はいつ受けたらいいですか?」 「それは、あなたが決めることです」
私が専門の整形外科では、ケガ以外にも、慢性疾患の患者さんも多く来られます。ケガの場合、そのままでは痛みや機能障害が残ってしまったり、手術した方が回復が早いと判断した場合には、早期の手術をお勧めしています。ですが、慢性疾患の場合、手術のタイミングは患者さんとよくお話した上で決めています。
例えば、膝や股関節が痛む変形性関節症では、最終的な治療は人工関節に置き換える手術で、痛みがかなり良くなったという方がほとんどです。
人工関節は材質やデザインが日々進歩し、膝や股関節であれば10年、20年もつことが多いのですが、金属やプラスチックなどの作り物なので、入れるまでは新品ですが、その後は使えば使うだけすり減っていきます。
もちろん、転んで関節付近で骨折したり、感染を起こしたり、使い方が激しかったりすると、早めに緩んだり壊れたりしてしまいます。また、患者さんの骨の形や大きさにピッタリじゃない場合にも、緩みや壊れが早く来ることがあります。
いずれしろ、若いうちに人工関節の手術を受けると、将来、部品交換の手術が必要になるおそれが高くなります。その間に大きな病気になってしまうと、再手術が必要なのに、もうできないということもあります。なので、私は鎮痛剤や杖などで痛みが許すようなら、人工関節の手術はなるべく先延ばしにすることをお勧めしています。
ただ、高齢になるまで痛みをがまんして過ごすのか、先に手術をして痛みの少ない生活を取るのかは、その方の人生観の問題にもなってきます。中には、「老後にあちこち旅行するのを楽しみにしていたのに、この痛みでは他の人について行けないので、是非手術して欲しい。先の心配より、今を楽しむ方が大切」とおっしゃる方もいます。
というわけで、私は人工関節の手術をいつするかについては、患者さんご自身に判断を委ねています。
地域医療の啓蒙になればと思い、ボランティアで続けてきたこのコラムですが、今回で一旦終了させていただくことになりました。お叱りや励ましの言葉もいただきましたが、永らくのご愛顧(?)ありがとうございました。また機会がありましたらお会いしましょう。
Sakurasaku診療所
- 普通の外反母趾とは異なる、「趾節間外反母趾」
- 外反母趾は女性に多く、ハイヒールなどの靴が原因の一つとなって、親指がくの字に曲がってしまう病気です。 趾節間外反母趾は、お子さんや若い方に多く、「外反母趾ではないか?」と心配して受診されることが多いです。親指が曲がっているのは同じですが、一般的な外反母趾が親指の付け根の関節で曲がっているのに対して、趾節間外反母趾はそれよりも指先の関節で曲がっています。原因としては、先天的なものや成長して小さくなってしまった靴をそのまま履いていたことなどが考えられます。 治療としては、靴を替えたり装具ですが、それでもだめなら、成長を待って親指の骨を切って矯正する手術を行います。
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よくある質問
- どんな手術をするのですか?
- 普通の外反母趾が足の甲の骨を切って矯正するのに対して、それよりも指先の骨を切ります。
2010-SAKURASAKU Life 5月号掲載
くらっし~先生こと・・・
水戸赤十字病院第一整形外科部長
倉茂聡徳 先生
- 日本整形外科学会
(専門医、脊椎脊髄病医、認定リウマチ医) - 日本足の外科学会
- 日本交通医学会
- 日本靴医学会
- 日本フットケア学会
日赤病院
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