Dr.Classyのかってに!ドクターズチェック
↑ クリックするとDr.Classyのかってに!ドクターズチェックトップページに戻ります。
Vol.4
当直・・・眠れない夜の過ごし方
当直の仕事というと、すぐに急患の対応を想像するかも知れませんが、最優先は、入院患者さんへの対応です。患者さんの容態が悪くて手が放せないときには、急患の受け入れをお断りする場合もあります。
以前勤務していた病院で、同僚の医師が夜間に事故で亡くなったことがありました。警察から、検死に来てほしいと要請がありましたが、当直医は断りました。冷たいようですが、万が一、入院患者さんの容態が急変したとき、当直医が不在では困りますから。
急患は、病院や当直医の科、日によっても異ります。今まで私が経験した最多は、某都立病院で32人。カルテが山積みで、一晩中、外来をやっているような感じでしたね。翌週、その記録はあっさり10人くらい抜かれましたが。
私は整形外科医なので、急患の多くは事故やケガの方です。交通事故では、以前はお子さんの大腿骨骨折などの重症も多かったですが、チャイルドシートが義務化されてからは、ずいぶん減りました。フロントガラスに頭を突っ込んで、頭はガラス片だらけ、顔は切り傷だらけ、時々首や頭の骨も折れているという方も、シートベルトやエアバッグのおかげでだいぶ減ったと思います。また、シートのヘッドレスト(頭の後ろの枕)の改良で、以前のようなひどいムチ打ち症の方も減りました。チャイルドシートに座っていないお子さん、シートベルトをしていない方、ヘッドレストを外している若い方などとすれ違うと、人ごとながら心配になってしまいます。
翌朝、当直が終わったら仕事も終わり・・・ではありません。たいていの病院では、翌日も通常勤務。恥ずかしながら、外来で足の診察でかがんだらそのまま眠ってしまい、看護婦さんに起こされたこともありました。また、当直の翌日に手術をしたことのある外科医は、7割に及ぶそうです。運が良ければ眠れますが、睡眠不足では思わぬミスをしてしまう恐れもありますし、そうでなくてもベストな手術ができるとは言えません。あらかじめ難しい手術があるとわかっているときには、前日の当直は代わってもらうようにしています。また、部下が当直の日は、緊急手術などに呼ばれてもいいように、一応アルコール禁止にしています。最近は滅多に呼ばれませんけどね。
あと、以外と知られていない当直の仕事が「検食」。患者さんと同じ食事を食べて、味や盛り付けなどについて感想を書かなければなりません。毒見役みたいなものですね。食べる時間は、たいてい、患者さんより遅くなりますけど・・・。
Sakurasaku診療所
- 女性に多い、手のしびれ 手根管症候群
- 手がしびれる病気はいろいろありますが、中高年や妊娠前後の女性に多いのが、手根管症候群です。手根管とは、手首の手のひら側にある、神経が走るトンネルのこと。この中の神経が障害されると、典型的には、親指、人差し指、中指、薬指の親指寄り半分がしびれます。特に朝方にしびれが強くなり、進行すると親指の付け根の筋肉が痩せて、手がうまく使えなくなってしまいます。 原因は、手首付近の骨折や腫瘍による神経の圧迫のこともありますが、多くは原因不明です。妊娠や手首の骨折に伴って起こった場合には、自然に治ることが多いです。 手首の手のひら側の真ん中辺りを軽く叩くと、指先にしびれが走る、手首を強く曲げたまま1分位するとしびれが強くなる、などの特徴があります。両手がしびれることもあります。 診断には、レントゲンなどで骨の変形や腫瘍がないかを見たり、神経の伝わる速さを左右で比べたりします。 治療には、ビタミン剤などの内服、手首の固定、注射がありますが、改善しない場合は手術を行います。
-
よくある質問
- 他に手がしびれる病気はありますか?
- 頸椎症や糖尿病など、たくさんあります。
- どんな手術をするのですか?
- 手のひらを数センチ切り、神経の圧迫を除きます。たいていは日帰り手術です。
- 手術をすれば完全に治りますか?
- 術前の程度にもよります。糖尿病を合併していたり、透析中の方は回復が悪いです。
2007-SAKURASAKU Life 6月号掲載
くらっし~先生こと・・・
水戸赤十字病院第一整形外科部長
倉茂聡徳 先生
- 日本整形外科学会
(専門医、脊椎脊髄病医、認定リウマチ医) - 日本足の外科学会
- 日本交通医学会
- 日本靴医学会
- 日本フットケア学会
日赤病院
〒310-0011
水戸市三の丸3丁目12番48号
